ねぇ、これ読んで!

今まほが一番好きな絵本は、『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』です。重い客車や貨車を引いて走るのが嫌になった機関車のちゅうちゅうが、逃げ出してしまうお話です。3週間ほど前に買って来てからというもの、毎日必ず1回は読んでいます。


今までは絵を見ながらただお話を聞いているだけだったのですが、数日前から文章を指差して、「これ、なんて書いてあるの?」と尋ねてくるようになりました。文字を憶えるのはまだ後でいいと思っているのですが、本人が興味を持った時は文章を指でなぞりながら読んでやっています。意味不明の文字列が、音になり、つながって、たのしいお話になる・・・。そんな不思議なことをどう感じているのかは分かりませんが、まだ字の読めない今しか経験できない楽しい事なのでしょう。


そして今日も、まほが寝る前の絵本の時間に持ってきたのは、ちゅうちゅうでした。いつものように「あるところに、ちいさなきかんしゃがありました。・・・」と読み始めたら、まほが一緒に声を合わせて読み始めました。出だしのところだけ憶えているのかな、と思ったら、何とずぅーっと付いて来ます。驚いたことに、40ページ余りもある絵本の文章を、ほとんど暗記していました。恐るべし、3歳児の記憶力。まほのお話は、母の読み口そのままでしたし、本当によく聴いているのですね。たくさんの、良い絵本に出会ってほしいものです。